FOMC前のドル買い戻し影響で金は下落

 金相場は1%下落。2週間半ぶりの安値を付けている。FOMC (米連邦公開市場委員会)を控えたドルの買い戻しや米国債利回りの上昇が圧迫要因だった。

 また、世界的に株価も堅調であり、投資家のリスク回避姿勢が大きく後退していることも金相場を抑えている。さらに、朝鮮半島の緊張緩和により、安全資産とされる金への需要が減少したことも影響したといえる。

 このように、今は金相場には売られやすい材料が増えている。投機筋も買い込んできたことから、手仕舞い売りを出しやすくなる。FRB (米連邦準備理事会)が年内利上げを実施するとの見方が強まれば、ドルの上昇が強まり、これが金相場の上値を押さえる可能性はある。

 しかし、FRBがあえて株価を下げるような政策を積極的に取るとも考えにくい。さらに言えば、FRBは将来の動きを先読みして金融政策の判断を行うこともない。このように考えれば、金相場が下げ基調を強めるとも考えにくいだろう。まずは1,300ドルで支えられるかに注目することになるだろう。

 19-20日のFOMCでは、FRBが保有する資産の圧縮計画が公表される見通しだが、これ自体が金相場を動かす大きな材料になるとは考えていない。

非鉄は売りが一巡し、今後は上昇か

 非鉄相場はまちまち。LME(ロンドン金属取引所)在庫はすべての銘柄が減少した。

 アルミは小幅反発。かろうじて下げ止まっている。銅も反発。ただし、6,550ドルをまずは超えることが反発への道である。6,450ドルで下げ止まったとすれば、あとは上昇するだけである。ニッケルも下げ渋っている。下値を固める動きに入るかを確認することになろう。亜鉛は大幅反発し、3,100ドルを回復した。鉛も大幅続伸。早めに下げていたことから、反発の幅もきわめて大きい。2,420ドルを超えると大幅上昇につながるだろう。

 非鉄相場は上昇に対する反動的な売りが出ていたが、これで一巡したといえるだろう。再び上方向に勢いがつきそうである。

原油は需要回復から上昇の見込み

 原油は小動き。それでも高値圏は維持している。

 米国を襲ったハリケーンの影響は依然として続いているもようだが、今後は原油需要の回復が相場にポジティブに作用するだろう。その意味でも、今週はこれまで以上に石油在庫統計が重視されるだろう。

 ハリケーンによって停止した米国内の製油所が操業を再開しており、これが原油在庫の減少につながると見られる。一方で、港湾作業や生産活動の再開に伴い、供給も増える。そのバランスが相場に影響を与えることになるだろう。

 チャート面では50ドルを超え、さらに51ドルを明確に超えると、上昇に勢いがつくことになる。

 一方、EIA(米エネルギー情報局)は月間掘削生産性リポートで、10月の米国内シェールオイル生産が前月比7万9,000バレル増の日量610万バレルになるとの見通しを示した。増加は10カ月連続。

 ノースダコタ州バッケンは7,900バレル増の日量106万バレルと、2016年5月以来の高水準になる見込み。テキサス州イーグルフォードは9,000バレル減の日量127万バレルで、減少は4月以来で初めてとなる見通し。パーミアン盆地は5万5,000バレル増の日量260万バレルで、2017年以来の高水準になる見込みだ。