投資判断

 三菱地所、三井不動産、住友不動産の3社は、最高益更新が予想されています。それぞれ2~3兆円台の含み益を有し、含み益を勘案した実質PBRは、それぞれ0.62倍、0.63倍、0.59倍です。この3社は過去には実質PBR1倍前後で評価されることが多かったことを考えると、今の株価は、かなり割安と思います。株価上昇のカタリストがまったく見当たりませんが、割安な株価を考慮して、少し投資してみて良いと思います。

 JR東日本は、新幹線が成長ドライバーとなり、最高益更新が続いています。台風被害で今の株価は低迷していますが、これからも、新幹線、観光、不動産事業が業績拡大に寄与すると判断しています。長期でじっくり投資して良い銘柄と判断しています。

 なお三菱地所、三井不動産、JR東日本は、12月4日時点で配当利回りが1.6~1.7%あります。利回りが特に高いとはいえませんが、まあまあ評価できるレベルです。

 

含み益上位4社の配当利回り:12月4日時点

出所:配当利回りは、2020年3月期の1株当たり年間配当金(会社予想)を、12月4日の株価で割って算出

 

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