私が投資してみたいと考える8銘柄

 スクリーニングで選んだ銘柄に、機械的に投資するのは得策とは言えません。配当利回りが高い銘柄には、将来、減配になるリスクもあるからです。ここから、さらに絞り込む必要があります。証券会社2社(大和証券グループ本社・松井証券)について、私は投資判断を述べることはできませんので、この2社を除いた22社から選別します。

 私は、1987年から2013年まで、日本株ファンドマネージャーをやっていました。私がもし今、ファンドマネージャーならば買ってみたいと思う銘柄は、8銘柄あります。以下の通りです。

筆者がファンドマネージャーならば買ってみたい8銘柄

コード 銘柄名 配当利回り 業種 最低投資額
2768 双日 5.4% 商社 32,500
4005 住友化学 4.8% 化学 45,800
4188 三菱ケミカルHD 5.4% 化学 72,500
5020 JXTG HD 4.8% 石油 46,810
6471 日本精工 4.7% 機械 84,400
8002 丸紅 5.4% 商社 66,520
8306 三菱UFJ FG 4.9% 銀行 51,210
8411 みずほFG 4.8% 銀行 15,590
【金額単位:円】
<出所:楽天証券スーパースクリーナーより筆者作成>

 上記リストを作ってみて、少し気になったのは、景気敏感株が多いことです。今、世界景気に不安があるからこそ、高収益の景気敏感株でも売り込まれて、割安になってきていると言えます。

 私は、来年以降、世界景気の回復を見込んでいるので、景気敏感株にも投資していきたいと考えます。ただし、景気敏感株は値動きが荒いことに注意が必要です。

 欧米の相場格言に、「1つの籠に、すべての卵を入れるな」があります。これは、投資において分散投資が重要という意味です。上記のリストから投資銘柄を選ぶ際、同じ業種から選ばずに、さまざまな業種に分散すべきと思います。

 買ってみたい8銘柄の中に、化学株2銘柄(住友化学・三菱ケミカル)、機械株1銘柄(日本精工)が入っています。これは、いわゆる逆バリ投資です。現在、業績が悪化し、株価が大きく下がってきたところです。私は、中長期的に稼ぐ力のある会社なので、買っていく価値があると思います。ただし、値動きが荒いことには注意が必要です。

 三菱UFJ・みずほと、銀行が2つ入っています。私は、銀行に投資するならば、海外で収益を拡大させている3メガ銀行に限定すべきと考えています。日銀の低金利政策でダメージを受け、収益悪化が長引く地方銀行には、投資すべきでないと考えています。

 3メガ銀行では、三菱UFJFGとみずほFGのほか、三井住友FG(8316)も、予想配当利回りが4.7%と高く、投資魅力は高いと考えています。ただし、三井住友FGは、最低投資金額が約37万円と大きいので、上記リストには入りません。3メガ銀行の中で比較すると、海外収益拡大で先行する三菱UFJの魅力が一番高いと判断しています。

 丸紅・双日は、総合商社です。丸紅は、今期(2020年3月期)の純利益(会社予想)が前期比3.9%増の2,400億円と、3期連続で最高益を更新する見通しです。双日は、今期(2020年3月期)の純利益(会社予想)が前期比2%増の720億円と、2期連続で最高益を更新する見込みです。ともに、資源事業の利益低下を、非資源事業の拡大によってカバーしています。

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