「新年号おめでとう相場」にはならなかった5月。筆者は前々回の記事「2万2,000円回復に潜む矛盾とは?値上がり数<値下がり数で日経平均が上昇!?」で、直近の日経平均株価の上昇が「普通ではない」ことを指摘しました。結果、日経平均は4月24日の高値から1,000円以上下落し、「神の見えざる手」によって、異常な動きは調整されることになりました。

 今回は、今後の相場見通しについて筆者の考えを述べたいと思います。

投資家の損益状況を考える

 以前も記事にしましたが、株式市場の体温を計るには日経平均株価よりもTOPIX(東証株価指数)を用いるべきだと筆者は考えています。

 では、日本株の損益状況は今どうなっているのか。TOPIXチャートから読み取る限り、「買い方不利、売り方優位」の展開になっていることが分かります。

図1:TOPIX日足

出所:楽天証券マーケットスピードより筆者作成

 図1では、現時点において含み損を抱えていると考えられる価格帯を、水色で囲っています。昨年2018年末以降から考えると、多くの投資家が含み損を抱えている状況だと判断できます。

 このような状況では上がってもすぐに売り物が出てくるし、売り方の回転が良くなり始めるので、すぐに上昇トレンドに変化することは難しい状況であると考えます。