金相場は一時6週間ぶりの高値を付けた後に下げている。

堅調な米国経済指標を手掛かりとしたドルの反発が圧迫したようである。市場は26日に公表されたFOMC声明で、FRBが保有する資産の縮小に近づいていると表明したことに対して、ドルの買い戻しを進めているようである。

金相場は一時1,264.99ドルと6月15日以来の高値を付けたが、ドルの反発で下げている。ドルの反発は6月の資本財の出荷が5カ月連続で増加したことが材料視されたが、このような材料が本質的な材料になることはない。

一方で、原油相場が反発し始めており、これを受けて米CPIが上昇するようであれば、ドル安につながり、金相場が押し上げられることが想定される。また、FRBは米国景気を維持するために株高基調を維持する必要があり、そのためには利上げはできない状況にある。そのように考えれば、年内の利上げも難しくなる可能性があるだろう。そうなれば金市場にとってはポジティブな環境になる。その結果、金相場が下げにくい状況は今後も続くことになろう。

非鉄相場は上値の重い展開。

LME在庫はニッケルと鉛が増加したが、アルミ、銅、亜鉛は減少した。

アルミは高値を更新出来ずに下げており、再び1,900ドル近辺まで下げる可能性がある。銅は小幅上昇。中国需要の回復期待や米国の利上げペースの後ずれ観測を背景としたドル安で上げてきたが、やや上値は重くなっている。それでも基調は強い。

ニッケルは高値を更新し、新たな領域に入った。きわめて強いといえる。

亜鉛は下げているが2,800ドル前後でサポートされており、鉛も下げているが、2,300ドルを維持しており、崩れてはいない。

非鉄相場は銅とニッケルを中心にこれまでの軟調地合いから堅調地合い転換していることを理解しておく必要があろう。

WTI原油・ブレント原油はロングを継続。

方針は変わらない。上昇して高値を更新し、やはり48.75ドルを超えたことで、基調は変わりつつあるといえる。さらに49.70ドルを超えると、さらに強い相場に移行できる。最終的には52ドル、さらに55ドルを超える必要があるが、少なくとも42ドル台をつけていたときのような、弱い雰囲気は一変しているといえる。

市場ではいまだに弱気な見通しが多いが、彼らが強気に傾くまでは安心して上昇できるだろう。OPECがサウジ主導で動き始めたことや、米国シェールオイルの生産増に限界が見え始めているとの指摘が聞かれ始めていることは、これまでとは大きな違いである。そのうえで、需給バランスの改善期待が高まれば、原油相場は大きく値を戻すだろう。世界的に石油需要は増加しており、OPEC減産合意も徐々に効いてくる。そのうえで、OPECの追加的な政策を打ち出したことから、一段の相場水準の押し上げが期待できる。このまま夏場に50ドルを超えないまま終わることはないだろう。前述のようなテクニカルポイントをこなしながら、最終的には60ドルを目指すだろう。

まずは9月末までは様子を見たい。最近は大手金融機関が軒並み原油見通しを下方修正している。このような動きが強まるときは、往々にして相場は底値に近い時が多い。今後の動向を注視したい。