金相場は下落。

前日に付けた1カ月ぶりの高値水準から下げている。米国株高と長期金利の上昇が上値を抑えたといえる。また、26日のFOMC声明文の内容を確認したい向きの売りが出たことも、下げにつながったといえるだろう。

今回のFOMCでは利上げ決定はないが、今後の金融政策の方向性を探りたいと考えている市場関係者は多く、その点では注目が集まっているといえる。9月利上げはないが、12月利上げの可能性は残っている。

原油相場の回復基調が強まれば、その可能性はさらに高まるだろう。一方で、FRBが保有する資産の圧縮に関しては、9月決定・10月からの実施の可能性が高い。その場合に、金市場がどのように反応するかに注目することになるだろう。

非鉄相場はきわめて堅調に推移。

LME在庫はアルミが急増したが、それ以外は減少した。

アルミはようやく上昇。1,900ドルをサポートして他の銘柄の堅調さにつれてあげているといえる。1,940ドルを超えるとさらに上値を試すだろう。

銅はきわめて堅調で、6,260ドルまで値を上げた。最近の中国の底堅い経済指標を受けた景気先行き期待の広がりや、ドル安や原油高が材料視されたといえる。直近高値も更新しており、いよいよ本格的な上昇相場が始まった可能性がある。

ニッケルも急伸し、1万ドルを回復した。これで10,100ドルを超えると基調はきわめて強くなろう。

亜鉛も高値を更新し、鉛も急伸している。非鉄相場にようやく動きが出てきたといえる。

原油は急伸。

3%を超える上昇となった。サウジアラビアが輸出削減を表明したことが好感された。また、米アナダルコ・ペトロリアムが四半期決算で、17年度の設備投資を削減する意向を明らかにしたことも材料視されたもよう。

先日は米社ハリバートンが石油掘削リグ稼働数に頭打ちの兆候が見られるとの見解を示していたが、これも原油相場の下値を支えているといえる。

これまでの原油価格の低迷で、米国のシェールオイル生産が打撃を受けた可能性がある。そのため、掘削は17年初めほど速いペースでなくなっているといえる。また、原油相場が40ドル台で推移しているうちは、収益性が低下するため、生産ペースは伸びづらく、これも材料視されやすいといえる。

米国の原油生産がピークに近づいているとの指摘も出始めており、そうであれば、原油相場の下落材料は織り込まれたことになる。

一方、米石油協会(API)が引け後に公表した21日までの週の米国内の原油在庫は前週比1,020万バレル減となった。市場予想は260万バレル減だった。オクラホマ州クッシングの原油在庫は260万バレル減となった。一方、ガソリン在庫は190万バレル増で、市場予想の61万4,000バレル減に反して増加した。ディスティレート在庫は11万1,000バレル減で、市場予想は45万3,000バレル減を下回った。

原油相場は戻しているが、まだ相当安値圏にある。目先は48.80ドルがポイントになっており、これを超えることが次のステージに移るうえでの最低条件となろう。これを超えても、49.80ドル、さらに51.15ドル、51.40ドルと次々と重要なテクニカルポイントが控えている。最終的には52ドルを超えないことには、本格的な上昇にはならないことは念頭に入れておくべきであろう。52ドルを超えて、初めて55ドルを狙う体制が整うことになる。