金相場は上昇し、3週間ぶりの高値を付けた。

ECBのドラギ総裁が会見で、量的緩和策について「秋に議論する」としたことで、見直す可能性を示唆したことからユーロ高・ドル安が進展したことが金相場を押し上げている。また、米国のインフレ指標の低迷で利上げ観測が後退し、ドル安が進みやすい地合いにあることも金相場にはポジティブに作用している。

一方、ロシア政府の米大統領選介入疑惑に絡んで、モラー特別検察官がトランプ陣営の捜査対象を拡大すると報道されたことも、安全資産としての金買いにつながった可能性がある。トランプ大統領への信頼は大きく低下しており、将来への不安が金買いを促す可能性がある。節目の1,250ドルを超えると、再び1,300ドルを目指す動きに移行することになりそうである。

非鉄相場は方向感のない値動きの中、全般的に下落した。

LME在庫はニッケルが増加したが、それ以外は減少した。アルミは小幅に下げたが、1,900ドルの心理的なサポートを維持している。銅は小幅上昇。6,000ドルは下回っているが、底堅さを感じさせる動きである。ニッケルは大幅反落し、1万ドルを目指す流れに一服感が出ている。目先は調整が入りやすいといえる。急落した亜鉛は続落したが、辛うじて2,700ドルのサポートは維持している。鉛は前日の急落から小幅に反発し、節目の2,200ドルも維持している。

非鉄相場は全般的に重要なサポート水準にあり、現行水準で下げ止まるかを注視することになろう。

原油は反落した。

上値を試したものの、買いが続かなかった。OPEC加盟国と非加盟国は24日にロシアのサンクトペテルブルクで共同閣僚監視委員会を開催する予定だが、この会合を控える中、市場では原油価格が現在の水準を維持できるかに注目している。

一部には、サウジアラビアが減産幅の拡大を検討しているとの報道もある。米シェールオイルの増産が市場を圧迫する中、新たな政策を打ち出す必要に駆られているといえる。

14年夏場の急落前のOPECの産油量が日量3,000万バレルだったことを考慮すれば、現在の産油量は依然として多すぎる。抜本的な水準訂正を目論んでいるのであれば、リビア・ナイジェリアに生産枠をはめるだけでなく、このような大胆な政策を打ち出す必要があるだろう。

テクニカル的には高値を更新したが、その後に下げており、買われすぎ感も高いことから、いったんは調整してもおかしくない。もっとも、下値も限定的と考えられ、押し目は買われるだろう。