「金」は2週間ぶりの高値

 金相場は反発し、2週間ぶりの高値をつけた。
米税制改革法案の議会通過を受けて、米国債利回りが9カ月ぶりの高水準に上昇したものの、ドルの上値が重く、金は堅調に推移。

 これまで売り込まれてきた反動もあり、安値で売った投機筋が買い戻しを余儀なくされていることも上昇につながっている可能性がある。クリスマス休暇前にポジションを調整するとすれば、短期筋の買い戻しが主体になるものと思われ、1,270ドルを超えると外部環境に関係なく、急激に上昇する可能性もある。

 ただし、買われすぎ感も強まっており、1,280ドルを超えるのは難しいだろう。ゴールドマン・サックスは金相場が来年半ばまでに一段安となり、1,200ドルをつけると予想しているという。

 

アルミは非常に強い動き。2,100ドル上抜け

 非鉄相場は総じて堅調に推移。LME(ロンドン金属取引所)在庫はアルミとニッケルが増加し、その他のメタルは減少した。

 アルミは続伸し、2,100ドルを明確に上抜けている。非常に強い動きにある。2,140ドルを超えるとさらに上値追いとなろう。銅も続伸し、とうとう7,000ドルを超えてきた。ニッケルも反発し、引けで1万2,000ドルを超えている。高値更新の可能性が高まっている。

 亜鉛も小幅反発。ただし、3,240ドルを明確に上抜けることが、次の上昇のためには不可欠である。鉛は反落。2,560ドルが重かったとの判断になれば、2,500ドルまで調整する可能性がある。先行指標になっている鉛が下げており、この点は気になる。

 

市場予想よりEIA原油在庫が減少。原油は続伸

 原油は続伸。EIA(米エネルギー情報局)が発表した米国内の原油在庫が市場予想を上回る減少となったことや、北海フォーティーズ原油パイプラインの停止が続いていることが支援材料だった。

 フォーティーズ原油パイプラインは亀裂が発見された11日から操業停止。運営業者イネオスはパイプラインを現在修理中で、その作業に2〜4週間を要するとしている。

 EIA発表の12月15日までの週の石油在庫統計では、原油は前週比650万バレル減となり、2015年10年以来の低水準となった。ガソリン在庫は120万バレル増、ディスティレート在庫は80万バレル増だった。米国内の産油量は日量979万バレルで、前週比9,000バレル増だった。引き続き高水準にある。

 一方、サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は現行の協調減産について、「市場の再均衡化は2018年下半期以降になるとみられるため、現時点で同合意の変更を巡り議論することは時期尚早」との考えを示している。さらに「現在の減産合意のいかなる引き揚げも市場が均衡化した後に緩やかに実施され、在庫はまだ大きく減少しておらず、前月に表明した通り、今もなお約1億5,000万バレルの供給過多であり、2018年下半期まで解消しないとみられている」との認識を示している。そのうえで、「主に季節要因により、来年の初めの数カ月は、原油在庫は横ばいもしくは増加するだろう。協調減産の変更について議論することは現時点では時期尚早となり、討議する最も近い将来の機会は来年6月になる」との見通しを示している。

 OPEC(石油輸出国機構)加盟国と非加盟の10カ国は11月に日量180万バレルの協調減産を2018年末まで継続することで合意している。

 ただしロシアは、市場が早過ぎる時期に供給が過少な状態になった場合や、原油価格の上昇を受けて米国のシェール業者が一段と生産を拡大させたりすることがないよう、協調減産の打ち切りについて明確なメッセージを発するよう求めているもよう。

 これについて、サウジのファリハ・エネルギー相は、ロシアのノバク・エネルギー相と継続的に協議を行っているとし、「ロシアも協力継続に恩恵があると考えている」との認識を示している。そのうえで、「協調減産によりすべての産油国がこれまで恩恵を受けており、市場が均衡に達するまで協調を継続することはさらなる恩恵となる」とし、「均衡に達した場合には、協調減産の解消に向けて段階的で思慮深い措置が必要になると同時に、需要増に供給をいつでも対応させられるようにする必要がある」との認識を示した。