米主要株価指数が過去最高値。金も続伸

 金相場は続伸。米税制改革法案をめぐる不透明感を受けて、ドルの上値が押さえられていることが材料視されたようである。しかし、週内にも米上下院で可決され、トランプ米大統領が署名する見通しであり、これを受けて米国の主要株価指数は過去最高値を更新している。

 それでも金相場が上げているのは、これまでの下げが行き過ぎだったことを示しているのだろう。実際に法案が可決されれば、「噂で買って真実で売る」パターンとなり、株価が一時的に売られる可能性がある。その場合には、金相場は押し上げられることになるだろう。

 もっとも、1,270ドルを明確に上回らない限り、上昇基調に回帰することはできない。いったん打たれた後に調整し、その後に本格的に上げていく展開を想定している。

 

非鉄は強い動きに入り、鉛は直近高値を更新

 非鉄相場は総じて堅調に推移。LME(ロンドン金属取引所)在庫は銅が増加したが、その他のメタルは減少した。

 アルミは続伸し、重要なレジスタンスだった2,065ドルを超えた。これで2,110ドルを目指す動きに入ったといえる。ただし、買われすぎになる可能性があり、これを超えられないと再び打たれることになりそうである。銅も続伸。節目の7,000ドルが視野に入ってきた。しかし、買われすぎ感も強く、持続性にはやや疑問が残る。打たれると再び6,800ドルまで下げるだろう。ニッケルは大幅続伸で、1万1,800ドルを超えてきた。雲が晴れた様相で、1万2,000ドルを目指すだろう。

 亜鉛は反落。とはいえ3,180ドルを維持しており、基調は維持されている。鉛は続伸。直近高値を更新しており、2,600ドルを試す可能性が高い。

 非鉄相場は再び強い動きに入っており、年末までに高値を更新する動きになる可能性は十分にある。

 一方、中国の11月の主要70都市新築住宅平均価格は前月比0.3%上昇した。上昇率は10月と同水準。不動産市場の過熱を抑えようとする中国政府の対策にもかかわらず、比較的規模の小さい都市で値上がりが拡大。前年同月比では5.1%の上昇で、上昇率は10月の5.4%から鈍化した。

 

原油はブレント原油が上昇。相場自体は横ばいで下値の堅さを感じる動き

 原油はブレント原油が上昇。北海フォーティーズ原油パイプラインの停止とナイジェリアのエネルギー労組によるストライキを支援材料に小幅反発した。

 一方でWTI (ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油は米国内の産油量の増加が嫌気されて小幅反落。ブレント原油は一時63.91ドルの高値をつける場面があったが、フォーティーズ原油パイプラインの運営業者イネオスが、停止原因となった亀裂は拡大していないと公表した後に上げ幅を縮小している。また、ナイジェリアの主要石油労組が全国ストに突入したことも材料視されたが、国内石油ガス会社が従業員解雇の撤回を発表したことから、ストはその日のうちに終結しているもよう。

 一方、IEA(国際エネルギー機関)は、2018年上半期は米国の増産を背景に日量約20万バレルの供給過剰になると予想。EIA(米エネルギー情報局)も2018年は日量16万7,000バレルの供給過剰との見通しを示すなど、需給バランスの改善が進まないとの見通しが上値を押さえている。

 さらにEIAは月間掘削生産性リポートで、米国のシェールオイル生産量は来年1月に日量9万4,000バレル増の同641万バレルと、過去最高を記録するとの見通しを示している。増加は13カ月連続となる見通しで、これもWTI原油の上値を押さえる可能性がある。ただし、相場自体は横ばいで下値の堅さを感じる動きにある。