今週のFOMC控え、金は続落

 金相場は続落。ニューヨーク市マンハッタン中心部の主要バスターミナル付近で爆発事件が発生し、買われる場面もあったが、被害が小さかったことから、その後、下げている。また、今週は12~13日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えていることから、動きづらい面がある。

 市場では0.25%の利上げは織り込み済みだが、来年以降の利上げペースと経済見通しに注目が集まりそうだ。インフレ指標が高まらない中、利上げペースが維持されるのかが焦点になる。もっとも、短期金利が上昇しており、これが利上げを正当化する可能性がある。

 また、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見にも注目することになるだろう。コメントがハト派的であれば、金相場は上昇に転じる可能性も。一方、軟調に推移しているが、例年11月から2月は金相場が上昇しやすい傾向がある。今の時期に売るのは得策ではなく、安いところを買うタイミングではないだろうか。

 

非鉄は総じて堅調

 非鉄相場は総じて堅調に推移。LME(ロンドン金属取引所)在庫はアルミが増加したが、そのほかのメタルは減少した。

 アルミは節目の2,000ドルを維持しており、見事に反発した。これで2,030ドルを超えると明確に上向き、まずは2,070ドルを目指すだろう。銅も重要なサポートだった6,550ドルを維持して反発。これで6,680ドルを超えると、再び上昇に向かいやすくなる。そうなると、6,75ドルを超えて、強い動きになる可能性がある。ニッケルも戻した。1万980ドル前後の重要なサポートを維持して反発しており、これで1万1,500ドルを超えると買いが強まりそうだ。

 亜鉛も続伸し、上値を試し始めている。3,180ドルを超えると堅調地合いがさらに顕著になると考えている。鉛は急伸。2,400ドルの重要なサポートを維持してからの反発の動きであり、さらに2,500ドルに迫るところまで上げている。

 今週は12~13日のFOMCと14日のECB (欧州中央銀行)定例理事会、今週発表予定の中国の鉱工業生産と小売売上高に注目が集まるが、これらをこなせばさらに上値を試す場面もありそうだ。

 

北海ブレント供給不安から原油は続伸

 原油は続伸。一時下げる場面があったものの、北海ブレントのフォーティーズ原油を輸送しているパイプラインが修理のため停止したことが材料視された。

 パイプラインはフォーティーズ原油をスコットランドのキンネル処理ターミナルに輸送している。停止前の4日間は日量45万バレルの輸送能力を削減して操業していたという。パイプラインが北海原油の相当な割合を輸送しているだけでなく、トラブル解決まで数週間を要する可能性が指摘されており、これが供給不安につながっている。

 一方、サウジアラビアは1月の原油輸出量を日量690万バレル規模で維持する方針。好調な需要に対応するという。さらに、1月のアジア向け原油輸出量を前月比10万バレル強引き下げるとしている。欧米向けは横ばいで維持する計画。

 また、2018年のOPEC(石油輸出国機構)議長国であるUAE(アラブ首長国連邦)のマズルーイ・エネルギー相は、OPEC加盟国と非加盟国が協調減産合意からの出口戦略を来年6月に発表する計画があるとしている。

 WTI (ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油は57.20ドルの重要なポイントを超えてきたことで、再び60ドルを目指す展開にある。米シェールオイルとの綱引きだが、OPEC加盟・非加盟国による減産継続が世界の石油需給の改善につながりそうだ。