米株高、ドル高受け、4カ月ぶりの安値

金相場は下落。米税制改革法案成立への楽観的な見方などを背景とした米国株高やドル高を受けて、最近のレンジを下抜け、4カ月ぶりの安値をつけた。目先のサポートがなくなったことで、テクニカル主導の売りが下押しする可能性が出てきている。

 株高基調でも金が高値を維持してきたのは、金利の上昇が鈍かったことにある。今もその状況に変わりはないが、一方で過去最高値を更新している米国株の上昇の持続性に疑問を持つ投資家の買いが、金相場を支えてきた面があるだろう。この状況に変わりはないが、短期筋は先物市場で売買を行っており、下げ相場では積み上がったロングを解消せざるを得ない。そのため、一時的にポジション解消という需給動向に価格が左右されることになりそうである。

 本日は米雇用統計、来週にはFOMC(米連邦公開市場委員会)が控えているが、これらをこなせば、タイミング的にも下値を確認することになるだろう。

 

非鉄は軟調な展開

 非鉄相場は総じて軟調な展開。LME(ロンドン金属取引所)在庫は銅が増加した。

 アルミは続落で、節目の2,000ドルを一時的に割り込んだが、辛うじて下げ止まっている。ここでの下げ止まりを確認する必要がある。

 銅は辛うじて6,530ドルの重要なサポートで下げ止まりの動きにある。しかし、まだ不安定であり、これを割り込むと6,200ドル程度までの下げになるだけに、この水準で下げ止まることができるかを確認することが先決だ。ニッケルは反発し、11,000ドルを回復した。ここを今度はサポートできるかを確認することになる。

 亜鉛は続落し、3,100ドルを割り込んだままである。これを回復することが、反発への最初の一歩となる。鉛は大幅反落した。2430ドルまで下げており、ここを割り込むと、2,400ドルからさらに2,325ドルまでの下げになる可能性もある。鉛が反落したことは、市場全体の雰囲気があまりよくないことを示している可能性がある。非鉄相場の本格的な回復には、もう少し時間が必要といえそうである。

 

ナイジェリアのスト可能性から、原油は反発

 原油は反発した。ナイジェリアの主要石油2労組の1つが、18日から全国でストライキを行う可能性を警告したことが材料視されたもようである。また、前日の大幅な下げを受けて買い戻しが入った面もあるだろう。前日はEIA(米エネルギー情報局)の週報で、燃料在庫が予想を上回る積み上がりだった点が嫌気されて下げていた。しかし、年末に向けて、製油所は節税対策もあり、在庫を減らしたいと考えている。そうなれば、再び原油相場は上向くと考えている。

 また、世界的にもOPEC(石油輸出国機構)加盟・非加盟国の減産の効果が出始めている。原油相場はいずれ適正な水準に向かって上昇するだろう。一方、クウェートのマルズーク石油相は、「2018年7〜9月期か10〜12月期初めまでに石油市場の需給は再均衡するだろう」としている。そうなれば、現在の原油相場の水準で推移しているとは考えにくい。