世界同時株高続き、金は急落

 金相場は急落。世界の株価が過去最高値付近で推移していることから、安全資産とされる金の魅力が低下。米国のGDP(国内総生産)成長率の堅調さやドル高・米長期金利の上昇が金相場を押し下げている格好だ。

 金相場は依然として1,270ドルと1,300ドルのレンジに収まっており、これをいつ抜けてくるか待つ状況は変わらない。

 11月のレンジは、このままで終わると月間ベースで12年ぶりの小幅な水準になる見通しである。とはいえ、11月から2月は堅調に推移しやすい傾向がある。これを根拠にすれば、金相場は現在のレンジをいずれ上抜けていく可能性があるようだ。

 

非鉄は軟調な動き

 非鉄相場は総じて軟調。LME(ロンドン金属取引所)在庫はニッケルが増加したが、その他の銘柄は減少した。

 アルミは急落。2,130ドルを超えられないものの上げており、2,050ドルを維持できるかが重要になっている。これを維持できれば反発するが、割り込むと2,000ドルまで下げるかどうか、正念場にある。銅も軟調で、6,770ドルのサポートを割り込んだ。6,625ドルまで下げる可能性はあるが、6,500ドルを割り込むような下げにはならないだろう。

 ニッケルは結果的に1万2,150ドルを超えられず、下値を確認する動きにある。1万1,900ドルを維持できるかが最大の焦点になる。亜鉛も下げているが、いまのところ重要なサポートである3,080ドルは維持している。鉛は2,420ドルまで下げており、ここはかなり重要なサポートである。

 非鉄は全体的に上値を試したものの、抜け切れずに下げている。また下値を確認する動きになっているが、このような動きを繰り返しながら、結局は上値を試していくことになるとみている。

 

原油は3日連続で続落。産油国閣僚の発言が火種

 原油は3日続落。30日のOPEC(石油輸出国機構)総会で協調減産期限の延長について協議するが、産油国の石油担当閣僚が相反する発言をしたことが売りを誘ったようである。

 OPECとロシアなど非加盟産油国の協調減産を点検している合同閣僚監視委員会は29日にウィーンで会合を開催。ここでクウェートのマルズーク石油相は、監視委員会が2018年末までの減産延長を勧告したと発言。これが材料視される形で上昇する場面があった。

 一方でロシアのノバク・エネルギー相が需給均衡は未達成との見解を示唆したことで地合いは悪化。OPECは2018年5月、あるいは6月の会合で減産延長の見直しができる条項を検討中で、またロシアなどからは減産の長期延長に慎重な声が出ている。

 OPECとロシアなどは今年1月に日量180万バレル規模の減産を開始したが、5月には減産を2018年3月まで延長することを決めた。しかし、原油価格の指標であるブレント原油は50〜60ドル台で安定し、昨年1月の20ドル台から大幅に回復していることから、減産の機運はやや薄れつつある。

 また、原油相場はすでに減産期限の延長を織り込む形で上げてきており、今回の総会の決定が市場の失望につながる内容になると、大幅安となる可能性も残る。本日の総会の結果を慎重に見極めたいところだ。

 一方、EIA(米エネルギー情報局)が発表した11月24日までの週の石油在庫統計では、原油在庫が前週比340万バレル減だった。ガソリン在庫は360万バレル増、ディスティレート在庫は270万バレル増だった。産油量は日量968万バレルで、前週から2万バレル増加している。原油相場の回復もあり、増産傾向は続いている。