金相場はドル高と米利上げ見通しが下押し圧力となり、大幅反落

 金相場は大幅反落。先週金曜日の急伸をすべて吐き出し、さらに下げている。ドル高と米利上げ見通しが下押し圧力となったといえる。米国は23日の感謝祭の祝日を控えており、今週は薄商いになりやすく、大きく変動する可能性がある。

 世界的に株価が反発する中、ドイツの3党連立交渉決裂への懸念は安全資産としての金買いにつながらなかった。1,297ドルで上値を押さえられたことで、目先は再びレンジに戻ったことになる。一方で、1,270ドルを維持できれば、基調は変わらないと判断できそうだ。12月の米利上げはすでに織り込まれており、市場の関心は来年の利上げペースに移ることになる。

 目先は材料が交錯しており、レンジ内であれば上下どちらにも動く可能性がある。レンジを抜けるまでは上下動を続けながら、次のより明確な材料を探すことになるだろう。もっとも、11月以降は上昇しやすい傾向があり、下値は限られると考えている。

 

非鉄相場はまちまちの展開

 非鉄相場はまちまちの展開。LME(ロンドン金属取引所)在庫はすべての銘柄が減少した。アルミは続落。ただし、2,070ドルは維持しており、基調は変わっていない。銅は続伸。6,765ドルのサポートを維持して上げており、6,875ドルを超えると再び基調は強まることになる。

 ニッケルも続伸し、1万1,580ドルの重要なポイントを回復した。これで1万2,130ドルを目指す動きになるだろう。亜鉛は反落したが、3,160ドルのサポートは維持している。鉛は続伸。2,470ドルを超えると大幅高につながるものと思われる。目先は不安定な動きだが、基本的な基調に変化はない。

 一方、INSG(国際ニッケル研究所)によると、9月の世界ニッケル市場は6,100トンの供給不足だった。8月の6,300トンから不足幅が小幅縮小。1〜9月の世界ニッケル市場は5万4,300トンの供給不足で、不足は前年同期の4万9,000トンから拡大した。9月の世界ニッケルの需要は18万7,400トン、生産は18万1,400トンだった。

 

政治不安がドル建て原油相場の下押し圧力に

 原油は反落。30日のOPEC(石油輸出国機構)総会を前に、上値を買う動きは手控えられた。また、ドイツで次期政権の樹立に向けた連立交渉が決裂したことから、政治不安が強まったことでドル高・ユーロ安が進行し、ドル建て原油相場の下押し圧力になった面もある。 

 OPEC総会では、2018年3月に設定している減産合意期限を同年末まで延長する見通し。イランからの報道によると、同国のザンギャネ石油相は、「OPEC加盟国はロシアなどとの協調減産を延長することをほぼ全会一致で支持している」としている。一方で、米国の増産はOPECにとっての懸念材料である。原油高になれば、準備が整っているリグが稼働し始める可能性があり、これが生産増につながることになる。このような状況で、原油相場がどこまで上値を試すことができるのか、この3カ月の動きに注目したい。来年1月までに65ドルから75ドルを試す動きになると考えている。