自民党衆院選のスローガン。安倍首相が第98代首相となり、史上最長の可能性も

 10月22日に投開票された衆議院議員総選挙において、自民・公明の与党は、衆院の2/3を超える313議席を獲得して圧勝。

「毎年1回サミット(先進国首脳会談)を開くたびに、日本の首相の顔が変わっている」などと、海外から揶揄されていたのも今は昔。安倍首相の在任期間が戦後最長になる日も間近に迫っています。

 海外のリーダー達はというと、英国のメイ首相は身内から不信任案をつきつけられ、ドイツのメルケル首相は、連立交渉が決裂。ドイツは政権不在の状態で、再選挙の可能性もでています。フランスのマクロン旋風はあっという間に下火になり、オーストラリアやNZの政権も揺れ動いています。米国のトランプ大統領はというと、支持率が過去最低を更新。来年の中間選挙では厳しい試練に見舞われるでしょう。それに比べると、安倍政権は長期政権というだけではなく、世界を見回しても実に安定している政権なのです。

 安倍首相が選挙で勝利したことは、すなわち、日銀の「異次元」の金融緩和政策が賛同を得たということでもあります。日銀は、今後もマイナス金利政策を続けることになりますが、一方でFRB(アメリカの中央銀行)は12月に追加利上げをすることがほぼ確実で、来年も3回程度の利上げが見込まれています。日本とアメリカの金利差は今後も広がることになり、市場は金利のつかない円を売って金利の高いドルを買うという、ドル高/円安の流れが続きそうです。

 しかし、国民が自民党に票を入れたいちばんの理由は、日本の安全保障が心配だからです。「自民党が選挙に勝利したのは、北朝鮮のおかげ」なわけですが(by麻生太郎副総理)、このままこの国を野放しにしていたら、「安倍首相は一体何をやっているんだ!」と風向きが変わりかねません。

 そこで、安部首相は、日本の安全を守るため、北朝鮮との直接対話に臨みました。

(ここからはフィクションです)

 安倍首相「金委員長、あなたのせいで、日本の安全が著しく損なわれている。ミサイルを発射することは、今後一切やめていただきたい!」

 金委員長は、ミサイルの発射ボタンに手をかけながら、こう言いました。

「安倍首相、ではこうしよう。これから私が何をするか、見事に言い当てたら、ミサイル発射を止めると約束しよう。そのかわり当てられなかったら、今すぐズドンだ」

 果たして、安倍首相は、ミサイル発射を阻止して日本の安全を守れるのでしょうか?

 安倍首相はしばし考えたのち、こう答えました。

「金委員長、あなたは、ミサイルを発射するつもりですね」

 金委員長は、ミサイルのボタンを押そうと思った寸前で手が止まりました。

「待てよ。もし、ミサイルを発射したら、安倍首相は、私がすることを当てたことになる。だからこのボタンは押せないのだ。ミサイルを発射したら約束が守れなくなってしまう」

 金委員長はがっくりしましたが、しかし、そこでふとひらめきました。

「ということは、私がミサイルを発射するつもりはないと言えば、安倍首相は外れたことになる。だから、ミサイルを発射できるわけだ。」

 金委員長が、再びミサイルのボタンを押そうとしたところに、安倍首相が言い放ちました。

「あなたは、ミサイルを発射するつもりだな。つまり、私の答えが当たっているわけだ。約束は守ってもらいますよ!」

 金委員長は、なんと返答しようともミサイルを発射することができなくなってしまい、こうして日本の平和と安全は無事守られたのでした。

 メデタシ、メデタシ(解説:楽天証券FXディーリング部 荒地 潤)

◆今回の作家(STUDYさん)
コメント:安倍総理が歴代最長の首相在職日数を視野に入れているということで、とてつもなく大変な仕事を長く勤務、在職できる体力がすごいと思い、体力勝負の過酷なレース「トライアスロン」に例えて描かせていただきました
プロフィール:変な生き物、地味な女性の絵を描いてます
キャラクターデザインや、漫画等を制作
SNS: TwitterSTUDYくるくる

もっと! もっと! 安倍 晋三氏 名言&迷言集

 改革に終わりはありません。経済はグローバル化しており、世界で勝ち残らなければ、
結局は雇用も維持できません。

安倍内閣総理大臣記者会見にて

“ 様々な意見の違いや課題があるからこそ、首脳同士が会って胸襟を開いて対話すべきだと思います。
対話のドアは常にオープンにしています。
日韓首脳会談にて

女性の活躍は、社会政策でなく、成長戦略として捉えています。日本は人口減少の中で労働力が不足していく、もうダメじゃないか、と言われていますが、女性は日本に眠る最大の潜在力です。女性がその能力を開花させていくうえで様々な障害がありますので、それを取り除いていくための政策を進めていきます。
2017.10.8 党首討論会にて 

 重要なことは結果だ。100の言葉より1の結果だ。
2017.9.30 党首討論会にて

“ 我々自民党は、2009年に政権を失った生々しい経験をしっかり頭に入れています。国民から「ノー」を突きつけられた自民党に再び戻ってはいけない。あの時のことは忘れてはいないし、忘れてはいけないと思っています。
2017.7.1 福島訪問にて

 日本は戦後、民主主義と自由を守り、平和国家としての道を歩んできました。
この姿勢を貫くことに1点の曇りもありません。

2016.12.26 安倍内閣総理大臣の談話~恒久平和への誓い~にて

 なるべく冷静にしようと思い、
息を4秒吸って、8秒で吐くようにしている。​

2016.12.18 Mr・サンデーにて

 ただスローガンを重ねるだけでは、社会を変えることはできない。具体的な政策なくして、そのスローガンを現実のものとすることはできない。具体的な政策を提案し、実行し、そして結果を出していく決意だ。
2016.9.28 代表質問にて 

 父(安倍晋太郎)の遺志を継ぎ、父が成し得なかったことを何としてもやり遂げたい。
1991.7 衆院選出馬時

安倍 晋三(アベ・シンゾウ)氏の経歴・略歴

日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員、第96・97・98代内閣総理大臣、第25代自由民主党総裁。 内閣官房副長官、内閣官房長官、内閣総理大臣、自由民主党幹事長、自由民主党総裁を歴任。 成蹊大学を卒業後に米国留学、その後に神戸製鋼所社員、外務大臣秘書官を経て衆議院議員となる。 第1次安倍政権は2006年9月に発足したものの体調悪化を理由に約1年で退陣した。第2次政権は約3年3カ月続いた旧民主党政権後の12年12月に発足。2014年12月の衆院選を経て第3次政権が誕生した。
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